2007年12月26日

誕生

いよいよ、本番の時を迎えた


助産婦さんのガイドで お腹を上下にさすりながら 「ひっひっひっ、ふーーーーー」 とラマーズ法で呼吸をしながら陣痛をしのぐ

主人も傍で一緒に 「ふーーーっ」 と合わせてくれる

陣痛の痛みもかなり強くなってきた


「力を入れないで、呼吸に集中して」 の声に 「ふっふっふっ、ふーーーー」としているつもりが
「ふぅっ、ふぅっ、ん、ふ、ふぅうううーーーーーっ」 になっている



力を入れてるんじゃないんですぅー

入るんですよぅー  勝手にーーーーっ

お腹が勝手にぎゅーーーーーっ て感じで力が加わるものを
どうやって、力を抜けばいいんですかぁーーー

いくらなんでも無茶ですよぉ

有り得ないんですけどぉ


それでも 『子供も苦しいんだ、がんばってるんだ』 と思うと
楽にさせてあげなきゃって、空気をいっぱいあげなきゃって
「ふっ、ふっ、ふっ、ふーーーーーっ」を繰り返す



さぁーーーーー、いよいよラストスパートに近づいた


医者と助産婦さんの合図で力を入れる時が来た

思わず、「やった、やっと力を入れていいんだ」 と思う


 「はい、いきんで」 助産婦さんの声

それっ、とばかりに 「んーーーーーーーーーーっ」と私

と、その瞬間



背後のドアがバタンっ! と開いた


「どんなねぇーーーー、大丈夫ねぇーーーー」

づかづかと分娩室に入り込んで来たのは
母だった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


うそだろう

なんで?

なんで、こんな時にあなたは入ってくるの?



当時母は、産婦人科に勤めていたので(この話は前に少し触れたが・・・『結婚』にて
自分が居れば大丈夫だと思いこみ、乗り込んできたようだ


ちゃんとした産婦人科での出産で、医者も助産婦さんもついているし、
しかも出産するのは私なんですけど

なんなの?
今からクライマックスという時に
どうして、こうもタイミングよく登場するかな? あなたは・・・



それどころではない私は、「やめてくれよぉ」と思いながら
無視をすることを選択し、再び 「んーーーーーーーーーーーっ」


どうやら、出る幕ではない事を悟ったらしい母はすごすごと分娩室から退場するすることになったようだ




何度目かのリキの時、「もう少しで頭が出ますよ」と助産婦さん

でも、なかなか出ない

何か器具を持ち出してお医者さんが引っ張ることにしたようだ


とにかく早く出してあげなければ、子供が苦しそうだ


やっとの思いで頭が出た


その後は、スムーズに行った



「おぎゃーーーっ、おぎゃーーーーーっ!」キラキラ 

大きな泣き声


あ~、終わった~

これがその時の正直な感想だ


医者に「お父さん、へその緒切ってみます?」と言われた主人
恐る恐る言われるままに、へその緒を切っていた
「思っていたより硬かった」というのが感想だったようだ



お医者さんが赤ちゃんの顔を見せてくれた
くしゃくしゃだけどしっかりした顔立ち
二重の大きな目が印象的


看護婦さんが赤ちゃんをきれいに拭いてくれている

その次の瞬間の私の言葉はこれだ

主人に 「ねぇ、大丈夫?指はちゃんとついてる?」  だった


無事に産まれてくれて、五体満足であればいい  と思った




今にして思えば、無事に産まれてくれさえすればそれで良かったのだ


それだけで充分

だって、あなたは天使だもの


私達のもとに来てくれた天使

それだけで充分


本当、産まれてきてくれてありがとう


しあわせをくれてありがとう

神様がくれた私達の天使



私のそばで寝息をたてている天使の顔を覗き込み
「やっと、逢えたね。 私がお母さんだよ」 と声をかけた



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Posted by とんとん at 15:56Comments(2)TrackBack(0)出産

2007年12月18日

陣痛

私は臨月に入ってまで仕事をしていた

引き継ぎなどがなかなかうまくいかず仕方なかったのだが
もういい加減、大きなお腹で通勤するのは大変だということで
お役御免になった

出産予定が8月なので
それまでは信じられないくらいアツイ
妊婦さんってどうしてこんなに体温が高いのぉ~

いけないと思いながら水シャワーを浴びたくらいだ


予定よりもお腹の子は大きく育ったらしく
予定日より少し早めに出産した方が良いとの医師の診断で
8月4日の夜、入院することになった



初めてのお産となると誰でもそうだと思うが
私も例外ではない
不安と期待とほんの少しの恐怖で複雑な心境だった


本当は自然に出産することを望んだのだが
これも安全に出産を迎えるには仕方ないことなのかもしれない


さぁ、いよいよ未知の世界へ足を踏み入れるのだ
必ず通らなければならない道だし、
やっと、待ち望んでいた赤ちゃんと会えるのだから
頑張るゾーっ! と意気込む気持ちと
なんとか気がつかない内にあっという間に過ぎてしまわないかなぁ
などと勝手なことを思っていた


翌日、8月5日
出産のための検査や準備に午前中費やした


点滴を打ちながら、陣痛が来るのを待っている状態だった




お昼ごはんもあまり食欲がなく、少ししか食べられなかったのを覚えている



まぁ、その頃は全然余裕で主人と冗談をいいながらリラックスしていたくらいだ




お腹のハリがきつくなった



いつものハリとは違う


ぎゅーーっって感じが少し長い


それが段々、感覚が短くなってきた

しかも、段々強力になってきた



なに?  なに?  キツイんだけど・・・

痛いんですけど・・・    苦しいんですけど・・・・

しかも、段々感覚が短くなってきてるんですけど・・・



あれ~、これって あの 『陣痛』 ってーやつですか?



看護婦さんが 「陣痛が15分間隔くらいになったら教えてくださいね」
と言ったのだが、その 『陣痛』 とうものがどういうものなのか
それこそ未知の世界なのだ


思わず、看護婦さんに

「これって、陣痛なんですか?」と聞いてみた



看護婦さんは ??? の顔をして 黙って去って行ってしまった




そりゃーそうだ

陣痛を体験しているのはまさに今、私なのだから
私がわからなければ、他人がわかるわけない



でも、本当にわからないんですよぉーーー

教えてくださいよぉーーーー





冷静になり間隔を測ってみた

15分間隔になっていた

「あ~、やっぱり、これが陣痛なんだ」
やっと、気づいたトロい私です



さぁ、やっと戦いの場に入ってしまいました

『苦しいのは一人じゃない、子供も苦しいんだ。』
子どもと一緒に頑張る
子供も大変なんだから、早く楽にしてあげたい
そして、元気に私の腕の中に抱きたい


そう、思ったら母は強い
「さぁ、来い!」  状態だ



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タグ :出産陣痛

Posted by とんとん at 11:17Comments(4)TrackBack(0)出産